
| 最近は物騒な世の中になったものです。連日のように信じられないような恐ろしい事件が起こっています。なかでも、ちょっとしたケンカなどで、飛び道具が出てきたりするので怖いものです。中学生がナイフで人を刺したり、密輸された銃が凶器として使われるケースも増えています。「銃やナイフで襲われるのは外国の出来事だ。」と、油断できなくなってきた昨今です。そんな時代だからこそ、いざ襲撃されて意識がはっきりしていたら、どう対処すればよいのかをシミュレーションしておいたほうが、一命をとりとめる確率が高まるでしょう。まず、銃で撃たれた場合もナイフで刺された場合も、できるだけ早く病院に搬送してもらい、治療を受けることが当然重要となります。難しいことかもしれませんが、気力をふりしぼって119番に通報しましょう。つぎに銃で撃たれた場合は、出血を抑えるために布などを傷口にあてます。後は安静にして救急車の到着を待つのが賢い対処法です。このとき、そばにイスなどがあれば足を乗せておきます。心臓や肺、脳などの器官に血液が流れやすくなるからです。体温を保つために、近くの毛布やセーターなど何でも良いのでかけて体を温めるのも良い方法です。ナイフが刺さったままの状態であれば、けっしてナイフを抜かないでください。抜くと出血多量になりやすいからです。そして、自分がいちばん楽に呼吸できる姿勢を保ち、救急車を待ちます。救急車が到着したら、傷に関する情報をわかっている範囲で正確に伝えてください。後の治療を無駄なく効果的に進めるためです。このとき、これまでの病歴や薬に対するアレルギーなでがあったら、それも伝えておくと医師が治療方針をたてるのにやくだちます。 |
| 真夏の炎天下に長時間いると、何となく頭がぼーっとしたり、ときには頭痛や吐き気に襲われることがあります。これは典型的な日射病の症状です。無理をしてそのままでいると、最悪のケースでは意識を失い、けいれんなどの症状に至り、突然死してしまう危険もあります。けっして侮ってはいけません。屋外だけとは限りません。高温多湿の浴室など、室内で体温が上昇してしまい、同じ症状に襲われることもあります。これは熱射病と呼ばれています。これらを総合して熱中症と診断されますが、脱水症状から意識混濁、そして死に至る危険もある怖い病です。自覚症状があまりないため、ゴルフなどのスポーツに熱中したり、作業を続けたりしていると、一気に悪化することがあるので注意しましょう。体の異変を感じたら、無理をせずに風通しの良い涼しい場所に移動して横たわってください。このとき、衣服を緩め、頭を少し高くするといいでしょう。そばに人がいたら、タオルを冷やしてもらって体を拭きます。ただし、氷で冷やそうとすると血管が収縮してしまう恐れがあるので避けてください。吐き気がない場合は、冷たい水やジュース、スポーツドリンクなどを飲み、水分補給をすることも効果的です。のどの渇きも症状のひとつなので、一気に飲み干したくなるかもしれませんが、吐き気を促すこともあります。ゆっくりと、少しずつ飲むようにしましょう。自分の体を過信せず、念のために救急車を呼んだ方がいいでしょう。周囲の人も状態をよく観察し、意識の混濁が続く、けいれんが起きた、嘔吐したという症状が見えたら、迷わず救急車を手配することです。 |
| 最近の電化製品は高性能で安全性も高くなり、めったなことでは感電することはありません。しかし、うっかり濡れた手で電源に触れたときなどに感電してしまい、やけどを負ったりショックを受けて昏倒してしまうこともあります。もしも、家族の一員が感電して倒れたら、まずは家の電源を切りましょう。慌てて駆け寄って助け起こそうとすると、倒れている人を通じて感電する危険があるからです。ブレーカーを落とすことが最善の策ですが、みつからなければ、感電の危険性のある電気コードなどを、患者のそばから遠ざけてから応急手当に移りましょう。素手で電気コードに触れるのは厳禁です。ゴム手袋をして、竹刀や木製バットなどの家の中にある電気を通さない木製の棒で、からめるようにして処理する。二次被害で感電しないように完璧を期すなら、ゴムの長靴をはくことです。つぎに、電気から遠ざけた場所に患者を横たえて、応急手当をしましょう。意識がある場合は、やけどや外傷の有無をチェック。軽いやけど程度だったら、流水につけるなどの手当で大丈夫です。筋肉が麻痺していたり呼吸が弱かったら、感電死の危険があります。人工呼吸を施したり心肺蘇生を試み、救急車を手配しましょう。そんな事態に陥らないためにも、感電しにくい家の環境をつくるように心がけたいものです。タコ足配線をしたり、電気のコードをU字型のクギで固定している家は要注意です。家の中で、触れるとピリピリする場所があったり、ゴムの焼けたような焦げ臭い場所がある場合は、念のために電力会社などの専門業者にチェックしてもらった方が安全です。 |
| エレベーターは、重い荷物を上の階に運ぶときや疲れて帰宅した際などは実に便利です。しかし、防犯上の面からいうと、これほど危険な空間はありません。一時的とはいえ、完全な密室状態となってしまうからです。とくに、深夜などの時間帯は危険です。ひとけのないビルのエレベーターに乗り込んだり、マンションのエレベーターなどで、見知らぬ人と二人だけで乗り合わせてしまうと、たとえ相手に他意がないとしても、その人物が不審な存在に思えてしまうものです。じっさい、エレベーター内での犯罪は増加しています。女性を狙った痴漢行為だけでなく、金品を狙った強盗事件も発生しており、ときには殺人事件にまで発展するケースもあります。用心のために、見知らぬ人との相乗りはさりげなく避けることが得策でしょう。しかし、偶然に不審な人物と乗り合わせてしまったら、奥の壁に背中をつけるようにして立つようにするといいです。 |
| ちょっと一息 その13 エレベーターに怪しい男が・・・ |
| ふつう、少しでも早くエレベーターから脱出できるようにと、入り口付近、とくに操作盤のそばに立ってしまうものです。そこには、見知らぬ人と顔を合わせずにすむという心理も働きます。ですが、そのポジションは見知らぬ人に背中を向けている無防備な状態です。背中を向けていて、いきなり背後からはがいじめにされたりしたら、たとえ屈強な男性だとしても抵抗できないでしょう。きわめて危険なポジションといえます。その点、奥の壁に背中を向けて立てば、相手のアクションにいかようにも対応できます。相手は、あとから乗り込んだ人物に背を向けて立つことになり、アクションは起こしにくいでしょう。いっぽう、こちらは心理的に、不安や恐怖心が生じにくいという利点もあります。イザというときに非常ボタンを押せるからと、どうしても操作盤のそばに立たないと落ち着かないという人は、横の壁を背に内側を向くようにして立つといいでしょう。 |