自動火災報知設備

 
自動火災報知設備とは・・・
 
火災による熱・煙・炎を自動的に(若しくは手動で)感知し、知らせる設備
 【火災の初期対応の面で大きな役割を果たしており、受信機・発信機・感知器・中継器等で構成されている。】

 設置基準


システム概要図

 
 

 受信機

感知器が作動した場合、その接点により受信機の地区リレーが作動し、地区表示灯が点灯する。同時に警報リレーも作動し、火災灯が点灯し主音響装置および地区音響装置が鳴動する。

 発信機の押しボタンが押された場合は、以上のほかに発信機用リレーが作動し、受信機の発信機灯が点灯すると同時に接続されているP型1級発信機の作動確認回路が構成されて、発信機の確認灯が点灯する。また、発信機の電話ジャックに送受話器のプラグを挿入すると、受信機の送受話器と同時通話ができる。

 自動火災報知設備に用いる受信機は、P型(1級・2級・3級)とR型に分けられる。


 感知器
   熱感知器

差動式スポット型
 感熱部に急激な温度上昇が加わると空気室の空気が膨張しダイヤフラムを押し上げ、接点を閉じて受信機に信号を送る。
 リーク孔は空気室内と外気との間に一定の抵抗をもった流通孔となっているので、暖房などのような緩慢な室温上昇では接点を閉じない。

定温式スポット型
 定温式には、スポット型と感知線型があり、温度上昇が緩慢な場合でも作動温度に達すると接点を閉じる。
 スポット型は金属の膨張を利用した、1.円形バイメタルを使用して熱を受けると反転して接点を閉じるもの、2.膨張係数の大きい金属と膨張係数の小さい金属を組み合わせて、その膨張の差によって接点を閉じるもの、3.その他半導体の熱効果を利用したものがある。
 感知線型はピアノ線と可溶絶縁物を使用した電線状のもの。

差動式分布型
(空気管式・検出部)
 空気管が加熱されると、空気管内の空気が膨張し検出部内のダイヤフラムがふくらみ接点を閉じ受信機に信号を送る。暖房などの緩慢な温度上昇に対しては、差動式スポット型感知器と同様、リーク孔の作用により接点を閉じない。

 差動式分布型感知器には、この空気管式の他、感熱部に熱半導体を用いた「熱半導体式」、感熱部に熱電対(異種の金属を互いに接合し、その接合点の熱容量に差をもたせたもの)を用いた「熱電対式」とがある。
    炎感知器

赤外線式スポット型
 火災時の炎中には二酸化炭素の存在によって共鳴放射が起り、赤外線がチラツキながら放射される「CO2共鳴放射現象」を利用して火災信号を発信する。  紫外線式、赤外線式の両性能による火災信号を検出した後に発信する「紫外線赤外線併用スポット型」、紫外線式または赤外線式のいずれかの検出があれば発信する「炎複合式スポット型」とがある。

紫外線式スポット型
 火災時の炎中に含まれる紫外線を検出して、その検出信号が一定時間または数回のパルス信号によって一定の量以上となったときに火災信号として発信する。
    煙感知器

光電式スポット型
 平常時は発光素子から光束が放射されているが光束は遮光板によってさえぎられ、光は受光素子に入らない構造となっている。
 火災による煙が暗箱の中に入ると煙に含まれた粒子が光によって散乱現象を起こし、その光線が受光素子に入り、受信機に信号を送る。

 

光電分離型
 光を発する送光部と送光部から発せられた光を受ける受光部に分離して設置し、火災時の煙による受光量の減少を検出して信号を発する。

 発信機
   発信機は火災信号を受信機に押しボタンを押すことで手動により発信するもの。
 1級受信機には1級発信機が、2級受信機には2級発信機が接続され、信号を受信したことを発信者が確認できる応答確認等・受信機と相互で電話連絡ができるジャックを有しているのは1級だけである。

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